慶くん
ごめん
気持ちよく 送り出してあげたかったのに
貴方の夢への 出発だったのに
家から出るとき
振り返った貴方の顔
私
まともに見られなかった
言っちゃった・・・
言わないって 決めてたのに
<結婚>って言葉
もちろん そうできたら嬉しいけど
今じゃないって 思ってたし
慶くんの気持ちわかってるから
ただ 不安だったの
貴方が 離れて行ってしまうんじゃないかって
引き止めたかっただけなの
私の傍にいてほしかったの
ただ 一緒にいたいだけなの
一緒に歩いたり
一緒にご飯を食べたり
そして 貴方に求められて
隣で眠る
私が望んでいるのは
それだけ
なのに
最近の貴方は 私を見ていない
貴方の心の中の
私の占める面積が減っている
貴方にとっての<女神>なんて
そんなのでなくていいの
ただのひとりの女でいいいから
抱きしめてほしかったの
前みたいに
「好きだよ」って言ってほしかったの
貴方に会うまではね
私
ずっと 感情を持たないでいたの
特別哀しいこともなかったし
特別 嬉しいこともなかった
どきどきするようなこと
心が痺れるようなこと
そんなことが 自分に起こると思えなかったし
そんな感情は 自分には無関係だと思ってった
30過ぎた今までの 母との暮らしは
私から 多くのものを奪って行ったし
その生活にある種の安心感も感じていた
5年間の高柳先生との<現地集合>も
尊敬できる上司から不倫相手へという
世間でありがちな<流れ>から始まった
馴れ合いのようなもので
熱さも冷たさも感じない居場所だった
なのに
心臓が止まりそうなくらい急スピードで
体当りしてきて
私を恋の罠に落としたのは 貴方なのよ
最初は 信じられなかったけど
貴方がまっすぐ私を求めてくれることがわかって
幸せだった
私が
誰かに愛されるなんて
こんなに誰かを好きになるんて
思わなかった
しっかりと抱きしめてくれる貴方の手が
私をどんなに幸せにしてくれたか・・・
でも
今は どうしようもなく苦しいの
貴方を好きになってしまったから
あんなにも幸せな日々を知ってしまったから
幸せ過ぎた日を 失うのが怖いの
貴方が仕事のチャンスを掴んだことは
本当に嬉しいの
貴方のダンスを見ることができるのも
真剣に仕事をしてる貴方を見るのも
嬉しい
心から応援している
でもね
怖いの
貴方に置いて行かれそうで
私
ダンスのこと なにもわからない
ドイツ語だって英語だって わからない
貴方の役にたちたいのに
なにもできないの
お鍋の用意も
だし巻きも
貴方が望んでいないこと
わかってる
でも 何かしたいの
貴方のために
私にできることはないの?
Kオフィスを作ったことも
綾子さんがマネージャーになったことも
怒っているわけjじゃない
話してくれなかったことが
寂しいだけ
大事なことは
何も話してくれないのね
「なんで世界なの?わからない」
あんなこと 言っちゃたけど
ロンドンに行くことに反対してもいるわけじゃないのよ
世界に羽ばたくことを止めるつもりもないの
だって 貴方の夢だもの
ただ 怖いのよ
貴方が私の手の届かないところに行ってしまいそうで
必ず 私のところに戻ってくるという約束が欲しかったの
貴方と繋がってるということが信じられる
確実な何かが欲しかったの
だから
<結婚>って・・・
言っちゃった・・・
<結婚>なんて言葉
貴方が 今は聞きたくないこと
わかっていたのに
お母さんも 高柳先生も
みんなが 口にするから
つい 私も言ってしまったの
俺には 「結唯が 必要なtんだ」
「結唯と一緒に夢を追いかけよう」
そう言って欲しかっただけなのに
母のところに帰るつもりはないし
高柳先生の存在にも困惑してる
今はもう
上司としての尊敬の気持ちすら
持てなくなってしまったのだもの
貴方が出て行った今
私
この部屋で 待ち続けるしかできない
貴方が もうここへは帰ってこないかもしれないという不安が
日々 高まっていくだけだとしても
それ以外なにができるというの
教えて・・・
結唯
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驚いたよ 結唯
君がそんなに不安になってることに
気がつかなかった
いや
淋しい思いをさせていること
少しはわかってたな
でも
今の俺には
今 やらなければならないことがあるんだ
結唯も 少しは
わかってくれてると思ってた
結唯
君は 俺にとって <女神>なんだよ
だから
飯の用意や 電話番
そんなこと
俺は 君に してほしいと思っていないんだ
君が ダンスのことわからないこと
そんなの当たり前だろ
そんなことで 悲しまないでほしいんだ
君は <女神>なんだよ
君にしかできないことがあるんだ
それは そこにいてくれること
だた それでいいんだ
俺が 初めて君にあった日
覚えている?
渡り廊下で立ち止まった君
君はあの時
「死にたい気持ちになってた」と言ってたね
でも
俺には そうは見えなかった
太陽の光を浴びて
空に向かって手を伸ばす姿は
羽を広げた女神みたいだった
キラキラと光を放っていた
俺にとって
その姿は<希望>に見えた
君を見ていると
俺は 自分の未来を
少しだけ信じられる気がしたんだ
「まだ やれる」って
そう思えた
そして あのとき
君は微かに微笑んでいるように見えた
俺は <俺の女神>を手に入れた
だから 仕事もうまくいき始めた
俺は そう思ってる
みんな結唯のおかげだと
だから
君には 微笑んでいてほしい
あのときのように
静かに美しく輝いていてほしいんだ
そして
君の世界を持っていてほしいな
君には
上を向いていてほしい
空を見上げていてほしい
君が 笑顔でいられるよう
そのために
俺は がんばる
今 勝負のときなんだ
いい風が吹いている
やらなければならないときなんだ
言葉で説明したくないんだ
「見ててほしい」
それって わがままかもしれないけど
ごめん
「行ってらっしゃい」
寂しそうにそう言った君に
何も言えなくて
「俺を信じて」
言葉には できないけど
俺が 結唯を好きな気持ちは
変わっていないんだ
「結唯 行ってきます」
<慶>
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すれ違い
ドラマ的にはおもしろいけど
やっぱり
切ないですね
ドラマ終了後
すぐリピートできなかった回は
5話だけです
あまりにも 結唯に感情移入し過ぎて
金曜日は よく眠れませんでした(笑)
慶のことが嫌いになりそうで(笑)
今日 やっと リピート
慶の冷たい仕草
それはそれで 好きなので(笑)
やっと 楽しむ余裕ができました
それにしても
慶の真っ直ぐさ
凄いですね
結唯を好きでいながら
綾子に電話番やマネージメントを頼む場面
「私だったら 断らないと思ってるんでしょ」
と言われても
否定しないところが凄いです
それでいて
「結唯が好き
何度も同じこと言わせるな」
ですって!
その好きな人には
なんにも相談しないし 説明しない
こんな人に愛されると
大変ですね
究極の幸せは 安定することなく
ずうとハラハラ どきどきが続く
<ジェットコースターみたいな恋>かもしれないと思っていたけど
今回のドラマを見て
考え直そうかなぁ(笑)
夢が持てる人
そんな才能に恵まれた人
羨ましい
でも
夢がなくなったら
生きてる意味がなくなるって
それもしんどいなぁ
美味しものを食べると元気になれる誰かさんの方が
お手軽でいいかも
御伽噺は
少し離れて 楽しむものですね
まだまだ ずうと 慶と結唯を見ていたいのに
残り 2話となってしまった
どんな結末になるか
大石先生の腕の見せどころ
ワクワクします
普通のハッピーエンドではないと思う
結唯が <女神>で有り続けるには?
セカンドの意味は?
予告も できるだけ見ないようにしてるし
サイトの次回のあらすじも 見ないのが
私流
衝撃を
思い切り 楽しみたいです
<彩花>
