ROUND 8 <春の匂い 新しいスタート>
<アンジェラのためにボクシングをする>
そのことに何の迷いもなかった耕作が
初めて 自分自身にとっての ボクシングの意味を考え始める
「俺が闘う理由って・・・」「黙ってろ リングにあがんの俺だ」
と アンジェラに言い切った 耕作だったけれど
心の中は揺れている
「私のためとか お金のためとか 間違っています
あなたは あなたのために闘ってください」
水道の蛇口から流れる水を見ながら
アンジェラの言葉を 思い返し かみ締める耕作
食べるため 働くことに必死で
人を愛する余裕もなかったと言う流星
「愛」の存在を否定して生きてきた彼の前にあらわれれた耕作
愛を信じ なんの迷いもなく そのために闘うと言い切る
今までの 自分の価値観をゆるがせる存在
それだからこそ 耕作を無視できない
耕作を叩きつぶすことは
今までの自分の生き方が正しかったことを証明すること
愛なんて 無意味なんだ
流星は どうしても 証明しなくてはいけない
そうでないと 今までの自分の生き方が間違っていたことになる
誰かを愛するなんて 誰かのために 何かをするなんて
バカなことなんだ
彼は 心の中で 叫びつづけている
しかし 彼は 気付いていない
自分も 人を愛していること
親の借金なんて 無視して自由になればよかった
どこかへ姿をくらますこともできただろう
それをしないのは 親の身辺の安全を気遣ったから
家族を愛しているから
自分の感情に気付くことから逃げている流星
そして 彼にとっての ボクシングが意味するものは?
「ホスト一本でやってれば こんな借金すぐ返せたんだ
ボクシングなんて ろくな金にならねぇ」
「じゃ どうして やってんですか?」
「どうしてだと 思う
分かんないだなあ 俺も」
「紅さんも そうなんだ」
自分がなぜボクシングをしているのか
耕作も 流星も その答えは 見つかっていない
この試合は 二人にとって その疑問を解く大事件になる
日本フライ級タイトルマッチのゴングがなる
赤コーナー 紅流星 VS 青コーナー 畑中耕作
お金 VS 愛
そこには シスターと上田の姿はない
アンジェラを探す耕作
「シスター 俺 絶対 勝ちますから
絶対 シスターに悲しい思いさせませんから」
「俺 何のため ボクシング やってんのか?
考えました
会長の夢も叶えたいし
みんなの気持ちにもこたえたい
上田さんのかたきもとりたい
でも やっぱり 俺が闘う理由は
シスターのために ボクシングする
それが 俺のためだ!」シスターのため=俺のため
それが 耕作が出した 答え
耕作のKO勝ち
愛は 勝つ!
誰かのために頑張ることが
自分のしあわせ
そう思えるとき 人は強くなれるアンジェラがそこにいなくても
彼女の声援がなくても
それでも 彼女のために頑張れる
彼女を愛する自分を信じられる
流星が 負けたのは 自分を信じられなかったから
今までの自分の生き方に迷い始めたから
本当は 変わりたかった
愛を信じられる自分に
意識のどこかで 負けを予感していたのかもしれない
いや どこかでその日を待っていた・・・
今 彼は ほっとしているのかも知れない
「なにかしら 今日は 春の匂いがする」春の匂い
厳しい季節を経て 新しい季節がやって来る
暖かい風 花の香
なのに どこか 悲しいのはなぜ?
春は 別れの季節だから
ボクシングに別れを告げようとしている上田
耕作を遠くから見守る決心をして 去っていこうとしている アンジェラ
負けた流星は どんな道を歩こうとするのか
アンジェラは?
そして アンジェラがいなくなったあと 耕作は・・・
春は 別れの季節でもあり スタートの季節でもある
それぞれ この先 どんな道を選ぶの
新しいスタート
新しいゴールを求めて
チャンピオンとしての 自覚
他のボクサーの夢を背負う 責任
「シスターのそばにいて
ずっとシスターを守りたかったです
でも できません
俺 チャンピオンだから
ボクサーみんなの夢 背負ってるから」
「シスターが いなくなったら チャンピオンになったって・・」
「日本チャンピオンが 女がいなきゃボクシングできないなんて
聞いたことないよ」
ボクシングをする理由は何?
一旦 答えを出したかのような耕作だったが
チャンピオンになって
アンジェラが去って初めて
耕作にとって ボクシングとは何かが はっきり見えるときが来た
試合に負けた流星は ボクシングを続けるのか
上田は?
勝己にとってのボクシングは?
耕作の元をはなれたアンジェラも
耕作の存在を強く感じるに違いない
アンジェラも改めて 「自分にとっての耕作」を考える
今回のポイント (私の好きなシーン)その1「久しぶりです シスターの笑顔見るの 久しぶりです」
こんな優しい笑顔で 見つめられたい
「あんた 絶対勝ちなよ」
「勿論です」
「絶対負けられないから」
「分かってます」
さっきの柔らかな笑顔とはちがう 決意を秘めた引き締まった表情
100万かけて試合をすることを
アンジェラに隠し安心させようとする二人
この場面にBGMが合わさって 涙が出そうになった
その2「お供え」(?)で乾杯
その3深緑のフードつきパーカーと エメラルド色のインナー
「紅さんとの 約束 撤回してください
私には 何もお返しするものがありません」
「そんなものいりませんよ
シスターがしあわせで 笑顔でいてくれたら それだけで いいんです」
見返りを求めない愛
その4勝ちたいというのと 勝たなくてはいけないというのは違う
この人(大城)も すごいプレッシャーと闘っていたんだろうね
でもさ 勝つしかないじゃん
勝己の言葉
「負けたらやばいすよね」
「チャンピオンになれ」
「はい」
「勝ちます」「勝ちます」・・・
真っ赤な目をして 布団にもぐりこむ耕作
彼も今 半端ないプレッシャーと闘っている
その5後楽園ホールでの予行練習
石坂さんの流星役
(上手すぎる・・・)
三石さんのアンジェラ役
(そんなに目をひっぱらなくても・・・)
チャンピオンになった後 欲しいものは
「世界とかじゃなくて やっぱ そうだよな」
耕作が欲しいもの・・・ そう それしかないよね
最終回
ひとりひとりにとっての大事件のすべてが 明らかになる
そして ボクシングを続ける理由が
耕作とアンジェラのウエディングシーンは 現実 or 夢?
すべてが 明かされる
今は もう少し ゆっくり その日が来て欲しいとおもう
耕作が 私にとって とても いとしい存在になってしまったから
3話まで 受け入れがたかった耕作が
今は 離れがたい男として 心の中をしめている
弱さを隠そうともせず
それを受け入れ 静かに前に進んでいくオトコ
揺るがない愛を 一人の女に注ぎ続けられるオコト
子どものように 美味しそうに食らい
子どものように 無邪気に笑うオトコ
ひとたび リングにあがれば
獣のような目で 相手を見つめ
愛する人を守るために 闘う
彼を 見られなくなることが こんなに辛くなるなんて
想像できなかった
亀梨和也
耕作をここまで演じきったあなたに 脱帽です
春の匂い
近づいて来る別れの足音
耕作を 私の心の中に そっと しまいこむとき
いつもは待ち遠しい春の訪れなのに
今は 特別な気持ちがこみ上げてくる
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