一番後ろから数えて 6番目
ここから見えるもの
海?
コスモ(宇宙)の海?
静かに光る青い星 赤く輝く星
穏やかに横たわる光の海
そのひとつひとつの星に魂が宿る
この短い宴のため
さまざまな思いを抱え 集ってきた星たち
日常から 切り離された世界に身をおいて
束の間の 煌めく世界を 身体全体で感じたい
そんな 思いがこのひとつひとつの星に込められている
宇宙の最も 高いところ
そこに 私は 立つ
すべてが見渡せ
すべてを感じられる
ざわめき どよめく 星たち
6人の海賊が 姿を現す
今宵だけ
我らをかなたな世界へ連れ去ってくれる
6人の海賊
顔は 全く 見えないけれど
身体の動きで 誰なのかわかる
流れる足
くねる腰
柔らかさと キレ
このほどよい バランス
彼の身体にまとわりつく衣装
小さい身体を大きく見せる
ふわっと広がり
揺れ
周りの空気を巻き込んで
彼から 離れたところまで 彼の世界にしてしまう
実際の手足が 特別長いわけもないのに
床を滑る足
宙を撫でる手の動きは
なぜこんなにも 美しいんだろう
彼に撫でられた空気は
かぐわしい香りを放ち
周りの空気さえ
見えない色に染めていくように見える
「舞う」という言葉は 彼のための言葉
表情がまったく見えないほど 遠いところから見るとき
前を向いている姿より
彼の後ろ姿の方が 際立つ
後ろ姿に表情がある?
後ろ姿が 心を迷わせる
どこにいても
背なかを向けているときでさえ
彼は 彼だけの光を放ち
彼を 見つけることが出来る
私たち ひとりひとりは ちっぽけな星
ひとりひとりが どんな思いを持っていようと
誰も気づきもしない
でも そのちっぽけなひとつひとつが
集まってつくられるこの瞬間
5万5千の星たち
どの星の どの小さな光も 欠けちゃいけない
小さな光が集まり 心を合せ
今のこの空間を創り上げている
私たちひとりひとりが コンサートの一部なんだ
歌が 自然に口をついて みんなの歌う声と混じり合う
私の振る ペンライトの小さな光が
みんなの光と溶け合って 作り出す
この 広大な 光の海
その海に 響き渡り 甘く酔わせる声
距離を超えて感じられるもの
客席に手を振る彼
その優しい笑顔
誰かをのぞき込む彼の視線
彼の瞳は 視線を外さず
心の中まで入り混んでくる
俺だけを見ろよ
視線から逃げたい思いと
このまま 魅入られたい思いが交錯して
時間が止まる
けっして ここから見えるはずのない
その表情が見える気がするのは
何故なんだろう
実際の彼の視線は 自分を見ていないのに
彼の視線を感じられるのは どうして
距離の近さは 心の近さじゃない
彼を 本当に近くに感じられた 不思議な感覚だった
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幸運にも、近くで お顔を拝めた、瞬間があったのですが、
なんか、現実感がなくて、
朝 起きたら、夢だった気がしてます。
きれいだったな~
コンサートはすごい、楽しめました。
他のメンバーのことは、すごい 覚えてるのに、
亀ちゃんのとこの、記憶がなんか曖昧で、
なんでだろう?
なんか、そこだけ眩しかった気が…(笑)