Oricon Style の 亀梨君のコメント
>反省はするけど、引きずらない。
>目の前のこと意外は想像もしないようにしてるんだよね。
引きずってばかりの私に 亀梨君がくれたメッセージとして
短編小説風にしてみました
昨日から オリスタの世界から抜け出せなくなって
ついにここまで来てしまいました
深夜 2時です
昨日の続きで 2話からです
題名も 付けてみました
初めて書いたので 話の筋が通っていなくても許してね
読んでみようかなと思ってくださる方だけ お進みください
(少し長いです)
Club RHODESIA (vol 2)
「ありがとうございました」
店の外まで 送ってくれた彼の声に はっとする
時計を見ると 店に入ってから2時間が過ぎようとしていた
そんなに時間が経っていたなんて
彼と何を話したのかもよく覚えていない
私は ほとんど話さず 彼の質問に答えるくらいで
後は 彼が話題を探しては楽しそうに話していた
ただ 話し続ける彼の低く甘い声が心地よく
何だか落ち着いた気分になれた
3週間が経って 私は またあの店の前に立っていた
まだ 早い時間だったけれど 結構お客さんが入っている
華やかな笑い声の中 この間と同じ席に案内された
「いらっしゃいませ」
彼は 一瞬 意外そうな顔をしたが すぐに優しい笑顔で言った
「また 来てくれたんだ」
「このあいだは ほとんどしゃべらなかっただろ
だから きっと つまんなかったんじゃないかな
もう 来てくれないだろうなって 思ってたんだ」
彼は笑うと ちょっと悪戯な顔で私を覗き込んだ
通った鼻筋
睫毛に縁取られた涼しげな瞳
髪を少し後ろに束ねて耳を出した髪型が
横から見える顎の美しいラインを強調している
笑ったとき少し曲がった口元が
私より随分年下なのに
いかにも女性の扱いに慣れていそうな余裕を感じさせる
その日も 私はあまり話さず 彼の話を聞いていた
とりとめもない話なのに 彼の低く甘い声は私の心に沁みていく
まわりの騒がしさと反対に私の心はゆったりと癒されていく
妖しい光の中で グラスに飲み物を注ぐ彼の指先が綺麗だった
彼はこうやって幾人の女性の相手をしてきたのだろう
少し意地悪な気持ちになって私は彼に聞いた
「仕事 楽しい?」
彼はしばらく私の目を見ていたが 静かに答えた
「うん 楽しいよ」
彼の目は穏やかに微笑っていた
「今度の水曜の夜って 何か予定 入ってる?」
帰りに店の前まで送り出してくれた彼が 突然聞いた
「俺さ 休みなんだ どっか 行かね?」
私に予定などあるはずもない でも
「じゃ A公園の前で 7時にね」
答えられない私に構わず 約束を決めてしまう彼
「じゃ 待ってるよ」
と 彼は 店の中へ戻って行った
彼に誘われたの?
呆然とした気持ちで歩き出した
どうして 私が
同じ問いを 何万回と繰り返した頃 家にたどり着いた
水曜日になるのがとても遅いような とても早かったような
そんな気持ちだった
店の外での彼を 見てみたかった
私は 迷いながらも A公園の前に立っていた
約束の時間から 25分が過ぎていた
そうよね 来なくて当たり前よ
あんなの 誰にでも言ってることなのよ
真に受ける方がどうかしてる
だいたい なんで こんな所に来たの?
彼が信じられる人かも分からないじゃない
ホストなのよ
そうよ
どこに連れていかれるかも分からないのに
いつものあなたらしくないわよ
こんなことするなんて・・・
そうよ もう 帰りなさいよ
そう思ったとき
白い車のドアが開いた
「ごめん ちょっと道 込んでたんだ」
想像したような派手な車じゃなく 大きいけど普通の車
白いTシャツに ジーンズ
店で見たきらきらした服装の彼とは別人のようだった
けれども この服装の彼の方が
美しいライトの下にいた彼より 何故か 眩しく見えた
「店にいるときと 全然 ちがうって?」
彼は 私の心を見透かしたかのように うれしそうに笑った
彼はオーディオから流れる曲を口ずさみながら運転していた
普通の青年のように見えるとはいっても
彼から漂ってくる甘い香りや 無意識な優雅な身のこなしは
私とは別の世界に住んでいる人だということを分からせる
「着いたよ」
彼がドアを開けた
小さな波の音と微かな潮のにおい
懐かしかった
「海の近くで育ったんだよな」
はじめて店に行った日に 彼に尋ねられたけど
自分でも答えたことすら忘れていた小さなこと
わざわざ覚えていてくれたんだ
「なんかさ 悩んでるみたいだったから」
彼は 話を続けた
「俺さ いろんなことあって 反省しても
後ろは振り向かないことにしてんだ
今 目の前にあることに集中してさ」
「俺たちの世界ってさ ちゃらちゃらして
なんか いい加減に見えるだろ?
でも 俺 結構この仕事 好きなんだ
なんかさ 疲れて店に来る人 多いんだよね
いろいろあるんだと思う
それを 少しだけでも
軽くしてあげたいなって」
彼の茶色の透き通った瞳は遠くを見つめている
月の光のように冴え渡った瞳
「俺も いつまでも この仕事続けようと思ってるわけじゃないけど
今は 結構 気にいってるんだ」
彼は 優しく微笑んだ
華やかな外見に隠された彼の仕事への思い
まっすぐで 強い意志
弱さを柔らかく包み込む強さ
年下の彼が 大人に見えた
「あのとき ああしていれば?」
といつまでも 同じ思いにとらわれていたり
「なぜ わたしばかり」
と 自分を悲劇のヒロインみたいに甘やかしたりして
カッコいい男の子にでも癒してもらおうと
ホスト倶楽部に行った自分が 急に恥ずかしく思えた
彼は私に何も聞かない
海岸にゆっくり波が打ち寄せては引いていった
ただ 2人で しばらく海を見ていた
さっきまで心地良かった風が 急に夜の冷たさを含んでいた
「寒くなってきたね もう帰ろうか」
「いつでも店においで 俺は いるから」
彼は 私を見つめて そう言った
帰りの車の中でも
彼は何も聞かない
車に流れる音楽のどこが好きかとか
この曲を聴いていたころの彼の高校時代の話なんかしている
「振り向かない」
「目の前のことだけ考える」
彼の心地よい低い声を聞きながら
彼の言った言葉が私の頭の中をぐるぐる回っている
「じゃ」
車のドアが閉まった
動き出そうとした車の窓が開けられ 彼の笑顔が見えた
「俺は いつでも いるから」
彼は 私の眼をまっすぐ見て 優しく静かな声でそう言った
私は 去っていく彼の車を見ながら考えた
「目の前のことだけ懸命にやり遂げる」
「振り返らない」
彼のメッセージを繰り返してみる
「なんで あんなことしちゃったかな」
「あの時 こうしていれば」
と 後ろばかり見ていた私
「いつでも おいで」
「俺は そこに いるから」
車の窓から見た彼の静かな優しい笑顔を思い出しながら
彼が そこに いてくれて いつでもおいでと言ってくれたからこそ
もう そこへは 行ってはいけないと思う
海に連れて行ってくれた彼の気持ちに応えたい
「私 ちょっとだけ 前へ進めるかな」
「俺は いつでも いるよ」
彼が そこにいてくれる
彼が見ていてくれる気がした
明日は 晴れるかな
彼の車に流れていた曲を口ずさみながら そんなことを考えた
FIN
最後まで読んでくださってありがとう
年上の女性を(もちろん私w)元気付ける年下の彼(もちろん亀梨君)を
描いてみたかったのだけど、むずかしかったです
終わりは 2人がもう会わない設定にしたかったの
会わなくても 彼女の中に存在し続ける彼
その彼が彼女を見守っていく
人生の中の何気ない一瞬の出会いが人を元気付ける
静かなHappy end のつもりです
話の終わり方が難しかったです
でも 書いてる間 すごく楽しかった
書くことで 自分が元気付けられたみたいな気がする
亀梨君を少しだけ近くに感じられた
また 書いてみたいなという気持ちになりました
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コメント
ananちゃんって素直な気持ち書けるじゃん!
すごくあったかい気持ちになれたよ!
いつもと違うananちゃんを見た気がする・・・
いつも何か棘のささったような?もどかしいような?
ananちゃんってストレートに言えないタイプなんだな?
って思ってた・・・
でもこんな風に自分の気持ち書けるなんて凄いと思うよ!
小説にすると素直になるのかな?
私が小説書くと狂気の世界になっちゃうの(^^ゞ
Xの小説書いた時 YOSHIKI殺しちゃって
私が精神的に追い詰められた・・・
それ以来書いてないの・・・
だからこんな風に表現できるなんて羨ましいです・・・
ホスト亀梨にやられてしまいました。
想像(妄想)の世界へ飛んじゃいました。
アールグレーさんと一緒で主人公を自分にしっかり置き換えて読ませていただきました(笑)
いいわ~。
いや~ん、すごく亀ちゃん的でステキ~(≧∇≦)
ホスト稼業に誇りを持ってる亀梨くんがすごくカッコイイ(≧∇≦) ホストクラブの華やかな雰囲気で、もちろんNO.1の亀梨くんが、となりに座って優しく微笑んでくれたら~!気絶しちゃうっ! そして外で会ったときにはまたさわやかな亀梨くんで・・・(≧∇≦) ananさんらしいすごくステキな「club RHODESIA」でした!
となりのお席では、もちろん上田くんがしなやかに座っていそうな、実在してたら大パニックなお店でした!
亀ちゃんのキレイな横顔が目に浮かびました(≧∇≦)
アールグレイさんコメントありがとう
どんどん書きたくなってしまいました
だってかっこよすぎたんだもの
気に入っていただいて嬉しいわ
みんな 自分が主人公だよね
うさこちゃんコメントありがとう
オリスタの亀梨君を見ているとどんどん様子が浮かんできたの
小説の世界だとちょっと自分にフィルターがかかって自分を出しやすくなるのかな
書いているとその世界の中にいるようで癒されたわ
病み付きになりそう
桜姫さんコメントありがとう
1枚の写真から ここまで膨らんでくるなんて自分でもこわいわ
あの写真はそこまで美しかったのよね
なるちゃんコメントありがとう
「見ている人を幸せにしたい」
という強い思いだと思うの
華やかな外見と裏腹な純粋さが書きたかったの
そして そのまっすぐさに元気付けられる女性は
もちろん私
書いてるときって幸せだわ
なるちゃんのように修行を積んで
次は ツンデレ亀梨か 悪梨に挑戦しようかなぁ
お師匠さん 修行させてくだぱい
コメレス 後に スミマセン(汗)
小説 読みましたよ~。。
すごいです~。パチパチ!! 他でも 小説書かれてる
方のブログを 見た事があるんですけど、皆さん
本当にすごい 表現力で。。もう ビックリです(驚)
素晴らし~~!!
ananさんのブログは いつも思うんですけど、
表現がすごくて ついつい フムフムと。。(笑)
見入ってしまってます。 私なんて ただ 自分の
気持ちを キャーキャー 騒いでるだけの自己満日記
なので。。何だか 自分の日記が恥ずかしいです。(笑)
アハ。。(*´∀`*)
最後は...
最後のほうで、BGMが...
泣きそうなときは思い出して
ちゃんと俺がいるから
ずっとそばにいるから♪
『喜びの歌』
凄く好きなフレーズなの 癒されるのよね
素敵な亀を妄想させてくれて
ありがとう!
hamiさんコメントありがとう
初めて書いたので
ありきたりの表現しかできず 言葉が見つからなくて もどかしかったです
でも 書くということで自分の中の亀梨君と向き合うようで楽しかった
嬉しい言葉ありがとう
私は hamiさんのブログ
とっても思いが素直に表れていて 好きです
私もhamiさんのように書きたいけど書けないの
どうしても少しねじれて書いてしまうので
可愛いさに欠けてるでしょ
それぞれスタイルがあるって 面白いよね
アコちゃんコメントありがとう
ありがとう BGMまで考えてくれたのね
「喜びの歌」
それは 思いつかなかったわ
ほんとに歌詞そのものがテーマだった・・・
ずっとそばにいるから・・・
アコちゃん すごい!
気付かせてくれてありがとう
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