自分は けっしてM的な人間ではないと思う
束縛される
命令される
一番苦手なこと
しかし 恋愛において
いや 好きな人限定で
自分の意思に反して 動かなくてはならなくなるとき
自分の判断が狂わされるとき
いけない 嫌だと思いながらも
惹きずられていくとき
そんな自分を少し離れてみるとき
妖しく甘美な世界の入り口に立っているのかもしれない
SADISTIC LOVE
アルバムの中で 一番 リピート率が高いのがこの曲だ
前回のアルバムの 愛のコマンドと同じ世界を感じる
ラップの部分など
ちょっと驚く言葉の羅列なのだけれど
この曲調 歌う声が甘く切なくて
SEXYというより ある種の悲しさを感じる
誰かを愛することは
自分だけのものにしたいという欲望
誰もしらないその顔
見たこともないその表情を自分だけのものにしたい
それは 泣かせてみたい
自分の前にひれ伏せさせたい
壊してしまいたい
そんな激情にも 繋がっていくのかもしれない
反面
自由を奪われたい
壊されたい
粉々にされ また 元に戻されて
今までとは違う自分
見たことのない自分を見てみたいという気持ちにも
なるのかもしれない
日常とは異なる世界
果てしなく 縛られて
カゴの中に閉じ込めたまま ずっと
そう 必ず光射す
君はいつの日か 逃げ出す
夜明け前にこの世界はいつか終わりがくる
いや 終らせなくてはいけない
そう感じているのは
彼女を縛り付けている彼なのだ
誰にも渡したくない
自分だけのものにしたい
縛り付けたい
泣かせたい
そう思いながら
彼女の自由をだれより望んでいるのも 彼なのだ
縛りたい
自由にしてあげたい
彼の心の矛盾に悩む横顔が 恐ろしいほど美しく悲しい彼女が 出て行くとき
彼は 止めることはできない
ただ 彼女の後ろ姿を見つめるだけ
彼女が 出て行くのは
自分だけのためではない
彼のためにも出て行こう
このままでは いけないのだ
二人の世界が 完全に壊れてしまう前に
彼女は 彼を愛してしまったの
のぞいてはいけない危険な世界に引きずり込まれたとしても
彼が見せてくれた世界も 一つの愛の形なのだから愛し合いながら
壊し壊されることでしか 確かめられない切ない愛日常とは かけ離れた世界
いつもの自分とは違う世界へ 私を引き込んでくれる彼ら
私はこの曲に浸りながら
思い切り非日常を楽しむ
思いっきりエロティックで
そのくせ 哀しく美しい調べ
それが 彼らにしか表現できない世界だと思う
SADISTIC LOVE こそ
KAT-TUNの王道だと言える
KNOCK KNOCK ON THE SECRET DOOR
踏み外すとき
私にとって 彼らのファンになることそのものが
禁断の世界の扉を開けること(笑)
秘密のドアを開けるとき
「お疲れ様」
仕事を終えて
すました顔で挨拶した後 車に乗り込み
いきなり 大音響の彼らの音楽が流れるとき
そのときが <誰も知らない別な私>が
禁断の世界(笑)を楽しむちょっとだけ秘密のとき
そして 娘の年代の若い女の子に混じって
東京まで コンサートに出かける自分
これこそ <踏み外すとき>?
「こんなことしてていいの?」
内なる自分の声に気付かない振りをして出て行く私
彼らのSADISTICな愛に 壊されに行くとしましょうか (笑)

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