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彩花

Author:彩花
ごくせん・野ブタではかっこつけてる嫌なヤツだったイメージが、こんなに変わってしまうなんて・・・・・
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最近 なんだか時間がなくて・・・
と言っても 特別何をしてるってわけでもないのだけど

ぼうっと 考えてる時間が長いのかも

そんな頭で書き進めた 第8話

お時間のある方
寛大に受け止めてくださる方のみ 
お立ち寄りください






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<秋の風のように  8話>





彼女と会う?


一体何を考えているんだろう

そんなことができるわけないし
彼女が関わってるかどうかなんて 分からない

だけど
白いという言葉では表しきれない血の気のない彼の顔
遠くをみつめたままの彼の目
それを思い出すといても立ってもいられなかった

どうすれば 彼女にあえるのか
方法も思いつかなかったけれど
そのまま なにもせずにいることもできない


いつもの帰り道と反対の方向に歩いた
ただ ただ まっすぐに まっすぐに
そして 何かに引き寄せられるように
いくつかの角を曲がった

どれだけ 歩いたのだろう
ただ ただ 歩くことで 
自分の心を落ち着かせたかったのかもしれない

私は何をしているんだろう?
「彼女と何かあったのかな」
誰かの言葉をそのまま鵜呑みにして
ここまで 歩いてきてしまった
勝手に彼女が関わっていると思い込んだりして
何が原因かなんて 分からないのに・・・

自分がしていることの愚かさに気付いて引き返そうとしたとき
小さな公園の前の道の端に 見慣れたバイクを見つけた

3つあるブランコの端っこに 彼が座っていた
うなだれたまま 地面を見ている


何かを決心したように
顔を上げると ゆっくりと立ち上がり
歩き出した

彼の手には 1本の紫色の花があった

公園を出て 彼はまっすぐ歩くと
1軒の家の前で立ち止まり インターフォンを押した
中から 誰かが応えたようで 続いて彼の声がした
「小田切です」

しかし 中からの返事はなく
彼は しばらく立ったままだった
そして 手に持っていた紫の花を郵便受けにさした後
黙って静かに礼をした

その花に向かって
背筋をまっすぐ立て
そして 深く身体を曲げた

そして
ゆっくりと 公園へ戻っていった

ブランコに座った彼は ゆっくり漕ぎ出した
油が切れているのか
ブランコはきしんだ音をたてた
キキィッ キキィッというその小さな音は
彼の心の中のどこかが擦れて 音をたてているように思えた

彼の視線は 遠くを彷徨い
何かを見ているようだったが その先には何もなかった

そう 音楽室で見せたあの顔だった
今すぐ
彼のもとに 走っていきたい

しかし 私は動くことはできなかった

彼は 立ち上がり 身体を引きずるように歩き出した
表情は いつもの彼に戻っているように見えた
ヘルメットをかぶって バイクにまたがると 
バイクは大きな音をたてて発進した


劈くような爆音は
まるで 彼の心の叫び声のように聞こえた

バイクが見えなくなって
私は やっと 息をついた



彼がインターフォンを押した家の前へ行ってみた
紫の花びら
細い花弁が黄色い花芯を丸く包み
派手な花ではないけれども
静かな主張をしているかのように
まっすぐ郵便受けに刺さっていた


そのとき
ふわりと甘い香りがして
白いワンピースを着た髪の長い女の人が 
私の隣に立っていた

「何か 御用ですか」
少し低めの静かな声だった

沙耶さん?

私の頭の中には 彼女の長い髪が
彼のバイクの後ろから 彼を包み込むように流れていく場面が
一瞬浮かんだ

はっきりとした目鼻立ち
思っていたより 大人だった
優しそうな笑顔
彼の隣で こんな風に笑うんだろうか

そして 急にわれにかえった私はうろたえた
彼が心配だという理由だけでこんなところまで来てしまったけれど
彼女にどう話しかければいいのだろうか

私は いったい何をしに来たのだろう?


彼女は 黙ったままの私から視線を外すと 
郵便受けの花に気付いた
「竜ちゃんね」
いとおしそうに茎を指でつまむと
静かに紫の花に顔をよせた

「竜ちゃん」
彼女の余裕のある言い方が 私を押し出した

<あなたが原因なんでしょ  彼に何があったの?
私は あなたに尋ねなければいけないの>

「あの 沙耶さんですよね?」
私は 睨み付けるように彼女に尋ねた

静かな笑顔が 曇り
警戒するような声音に変わった
「失礼ですけど あなたは?」

「竜先生の生徒です」
厳密に言えばまだ 彼は教育実習生だけど
この際はそんな細かいことはどうでもいい
私は 彼女に挑むように言った

「そう 竜ちゃんの・・・」
彼女は私の顔を覗き込むと
静かに微笑んだ

宙に彷徨っていた彼の目の色を思い出すと
今 目の前にいて 静かに微笑む彼女が憎らしかった

<あなたのせいなんでしょ>
確信があるわけではないのに
彼女の落ち着いた様子が私を苛立たせて 
いきなり彼女に気持ちをぶつけてしまった

「竜先生に何があったんですか?」
彼女は 問い詰めるような真剣な私の顔を見て
もう一度 微笑んだ

そして 少し考えると 
ゆっくり話し出した
「私は 沙耶の姉です
 沙耶は もう ここにはいないの」


その後の 彼女の口の動きはスローモーションのように
私には 1つ1つ途切れながら動くように見えた


「沙耶は 亡くなったんです」

「3年前に」





<つづく>




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コメント

彩花ちゃん、ホントに今更で気まずいんだけど・・・

ブログ2周年おめでとう~~~

遅くなっちゃってごめんね~

私、ブログは時間がある時にまとめ読みのスタイルなんで、そんでまた、お気に入りのブログが多くて~~
結果、お祝いなんかも乗り遅れることしばしば^^;
ごめん~~

もう2年になるんだね~~
彩花ちゃんのブログは、特に亀ちゃん情報が早いわけでも、レポがあるわけでもないのに(言いたい放題だね)
何か、見逃せないんだわ~~
ファンブログって、妙に甘甘だったり、変に駄目だし多かったり、一般目線の見方のものが、意外に少ないんだわね。
彩花ちゃんの見方は、私的には、かなりいいとこ、ついてるんじゃないか、と(わ~~上から目線)思ってます。
レビューも的確だしね~~

さて、物語は・・・・そうきましたか。
現実にいる人なら、たたかいようもあるけど、このパターンはきつい・・・
永遠のまま、終わっちゃってるんだもの。
今週、いきなりググググ~~~ンとせつなくなった・・・

読んでて とても引き込まれたよ~

続きがとっても気になる~

彩花さん・・・
今日も声がでました
「ええっ・・・」
沙耶さん・・・なくなってたの・・・って。
辛くなりました。
なくなった沙耶のことを思ってる?想ってる?
竜先生・・・のこと
抱きしめたいっておもったり
でもそばに近づけない・・っておもったり
つづき・・・楽しみにしています。

ホワちゃんへ

ホワちゃん
コメント ありがとう

>彩花ちゃんのブログは
>特に亀ちゃん情報が早いわけでも
>レポがあるわけでもないのに


確かに ← 心の声

率直な言葉が 何より嬉しいわ(笑)

何もない目新しいことがないブログを
忘れてしまわないで来てくれること
有難いと思っています

ここに来てくださる方は
忍耐強く 受容的精神に溢れている方ばかりで
私は ほんと 幸せ者です

さて 物語ですが
<死>を扱うのは
正直言うと
<ズルイ>感じがして 好ましくはないんです
ホワちゃんが指摘してくれたように
それを超えるものはないし
ある意味<無敵>だもの

でも あえてここでそれを取り上げたのには
私なりの思いがあるんだけど
それを ここから上手く表せるか とっても不安です

「せつない」と言ってくださって
ほっとしました

なんとか 最後まで がんばるので
時間あるとき また 覗いてね

kamehiroさんへ

こんばんは
コメント ありがとう

書いていて うまく伝わってるかなぁって
とても不安になることが多いので
>引き込まれた
なんて 言ってもらえると
ほんと 嬉しくなります

書きたいことが上手く書けなくて
自己嫌悪に陥ることもあるけど
頑張って最後まで 書いていくね
ありがとう

れおママさんへ

コメント ありがとうございます

亡くなってた・・・
ほんとは <死>を扱うのは
ルール違反だとも思うんだけど
どうしても 必要なので・・・

ブランコにぽつんと座る竜先生
抱きしめてあげたいけど
近づけない

つづき れおママさんに気に入っていただけるものになるか心配だけど
また 覗いてくださったら嬉しいです

おはようございます

8話は彼女に会う 彼女の死と、意外な展開でした
でも死は必要なんですね
楽しみにしています

毎回柚樹の感情に一喜一憂しています
素直になれない柚樹が愛しいです
竜先生の素気ないクールさ、内面のさりげない温かさが凄く感じられて、脳内再生しています
よくしゃべる竜先生は意外だったな~
でもそういう竜先生も見たかったかも!
映画のラストの 小さいけど力強いガッツポーズみたいに、ちょっとくすぐったい
亀梨君ならどう演じるだろうと 想像しながら読んでいました

私は彩花さんの記事を読んでて、よく思い出すのが夏樹静子です
テーマは勿論 本筋から外れた話も入り込んでしまう
亀梨君事でなくても 無意識にいつの間にかじっくり読んでいます
村上春樹は読んだことないんです
っていうか最近は読書自体しなくなってる!
でも竜先生のこんな愛情ある表現は 村上春樹にはできないと思う(笑)

rannrannさんへ

コメント ありがとうございます
脳内再生して読んで下さってるなんて
嬉しいです

私 どうしても素直になれない人を書きたくなってしまうの(笑)
自分になぞらえてるのだろうな
サプリのミナミもそうだし・・・ 

でも 菜緒ちゃんの素直さには 惹かれるんですよ
「あんな風になれたらいいな 可愛いな」って
可愛い女性って 永遠の憧れです

夏樹静子ですか?
なんて もったいない言葉
ありがとうございます
書かれたものは 読んだ記憶がないんだけど
サスペンスって イメージがある
Wの悲劇を書かれた方ですよね

小説を読むのは好きだけど
重いテーマのものを読んだ後は
その世界から抜け出せなくなってとても疲れるの
だから 軽いものや ハッピィな結末のものが
今は 読みたいです

村上春樹よりは 竜を愛しています
それだけは 確信があるわ(笑)
最後まで 頑張って書いていきたいと思いますので
また 感想聞かせてくだされば 嬉しいです



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