「俺さ ずうっと自分が嫌いだったんだ
でも
俺も もう けりつけてくる
そう思えたの
おまえのおかげだからさ
おまえに ちゃんと ここで言いたくて」これより深い愛の告白って あるかしら?
自分と向き合う決心ができたのは お前がいてくれたから
そんな風に 言われてみたい
勇気の出る丘で食べた お母さんが作ったエビフライ
恭平が異様なくらいエビフライが好きな理由は
ここにあったのね
「このおっきな空の下
たくさんの人が
泣いたり笑ったりしてる
そしたらさ
ひとりじゃないって 気がしない?」お母さんのこの言葉が
家から出て一人だった恭平を支えてきたにちがいない
もう2度と 家には戻らない
そう決心してはいても
下宿屋のみんながいても
やっぱり 時には
ときどき空を見上げて
この空の下に 母と父がいる
そう思ったことだろう
勇気を振り絞って 実家に帰った恭平の目に飛び込んできた
張り合わして修復され 棚に飾られていた家族写真
恭平の潤んだ目
「よく来たな
出張から帰ったら 3人で食事でも行こう」家族の再出発
下宿屋のみんなにも
前を向くようアドバイスする恭平の笑顔
スナコに教えてもらって恭平が
母のために作ったエビフライ
お母さんのエビフライが 僕を元気付けてくれていた
今度は俺が作ったエビフライを食べてほしい
なのに・・・
お父さんが来ないのはなぜ?
<おばあちゃん>という言葉に
恭平の母が 過剰反応したのはなぜ?
彼の唯一の心の支えだった<勇気の出る丘>
それが
母にとっては苦しみを思い出すものでしかなかったなんて
忘れてしまいたい場所だったなんて・・・
あまりにも 恭平に辛すぎる
「やっぱり あなたなんか 産まなきゃよかった」「それだけは 言わないで!」観ていた人が一斉に悲鳴をあげた その言葉が
再び恭平に襲いかかる
自分の存在が 母を苦しめていることを
目の前で 見せ付けられる恭平
愛する母を 苦しめているのは
やっぱり自分なのだという事実
寂しさをこらえて ひとりでいた2年の月日が
母の傷を癒してくれたのではないか
母を傷つけた自分の罪は
もう 許されたのではないか
やっと そう考えられるところまで来たのに
新しい関係を作り直すために
一歩を 踏み出したのに
自分は 許されては いなかったのだ
こんな残酷なことがあっていいのだろうか
母に会わないように 電話で言い渡す父に
「大丈夫だよ」と 答える恭平
こんなときですら 父や母に心配をかけないように
強がって見せる恭平の心の中が切なすぎる
オレンジ色の光が 彼を包む
沈む夕日の色は どこまでも落ちていく彼の姿と重なる
慣れない料理で怪我をした指
「おかあさん・・・」今 なお 母を呼び求める恭平の声
勇気を出して開いた心を 再び閉じるしかないの?
喫茶店へ行ってしまった雪乃丞たちが恨めしい
スナコはどこ?
今 彼の近くに 誰かが寄り添っていてほしい
お母さんの 不安神経症の原因は 恭平だけじゃないよね
お父さん?
おばあさん?
真相を知るまでには
まだ もう少し時間が必要なのかしら?
お母さんもきっと 傷ついたよね
「ごめんね」やっと 謝れたのに
また 自分が息子を傷つけてしまった
自分の弱さが 大切なものを壊してしまってること
守ってあげるべき自分が 息子を苦しめていること
お母さん自身も 悲しいだろうね
お父さんは?
家族を どう思ってるの?
愛し合ってるのに
大切に思い合ってるのに
なぜ 傷つけ合わなくっちゃいけないの?
これが 他人ならよかった
二度と会わなくていい
忘れてしまえばいい
でも 家族なの
会わないなんて
忘れてしまうなんて
できないの・・・
だって 親子なんだもの・・・次回はもっと 事態は深刻になるの?
もっと 切なくなりそうなの?
大きな山を越える前には
深い谷底を 通り抜けなければならない
それを避けては 問題を解決することはできない この深い谷と高い山の向こうに
新しい道が開けること
私たちが 信じて見守りたいね

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お母さんに、「今度はお父さんと一緒に3人で食べましょ うちで…」
目から涙が溢れて 口元がゆがんで 小さい子に戻ったかのように 涙を拭く恭平に
ドラマなのに 現実世界と錯覚するような
恭平の喜びに共感している自分がいて、
その後の 急転直下
凍りつきました。
息止めて見てたかも、気がついたら 涙がながれてて、
「やっぱり あなたなんか 産まなきゃよかった」
この 科白は ホラーより怖い。
母親の心の闇は 深いんでしょうね。
どこまで、表現されていくのか、むずかしいでしょうが
簡単に答えがでてしまう 展開は ちょっと嫌かも。
それだけ 重くて、辛いテーマです。
亀ちゃんが演じてる恭平
亀ちゃん自身がつくりあげていってるような
また、新たな亀梨和也に出会ってるような ドキドキが…
でも、恭平には幸せになって欲しいな。
この展開に、正直とまどいもあるんだけれど
「ヤマナデ」忘れられないドラマになりそうです。