今日は 友だちと久しぶりにランチに行ってきました
スープ春雨の専門店です
店主は20代後半か 30代前半と思われる綺麗な女性
彼女はOLを辞めて 単身上海に渡り
貿易関係の仕事をしているときに このスープに嵌り
日本でも食べさせたいと店を開いたそうです
そんな挑戦に拍手を送るつもりで たくさん注文しました
ほんとは 食べるのが好きだからというのも 大きな理由です
私たち2人は 食べたことがないもの 珍しいもの 評判のものは
必ず食べようとします
お腹がどんなにいっぱいでも 挑戦はやめません
そこで 今日のオーダーは
スープ春雨 小籠包 赤米粽 北京ダック風クレープ 牛スジご飯
ここで こんなに大丈夫ですかと言われるも完食し
デザートに マンゴプリンと ココナッツタピオカドリンクを
食した私たちでした
満足!
夕食は 控えようと思ったのですが
カレイの焼きものと サトイモと烏賊の煮物が
ことのほか美味しくできてしまい
また 結局おいしくいただいた私です
さて 見えない約束
結末を心配してくださる声が多く
私自身も迷ってしまい 足踏みしていました
物語には 始めがあれば 必ず終わりがある
だから 書き進めていくしかありません
物語の終わりはあっても
心の中で続いていくような結末をめざして書いていきたいと思います
では
つづきを 読んでくださる方は お進みください
見えない約束 vol 10
彼は 今までどおり 何もなかったかのように 部屋に上がってきて
「俺 はらぺこなんだよね なんか ない?」
と 言ったきり 私を見ないで 子猫とじゃれ合っていた
「にゃんにゃん 久しぶりだねぇ さびしかった?」
子猫に 変わりない笑顔を向ける
ビーフシチューを食べ終わった彼は 子猫にミルクを飲ませた
子猫は かまってほしくて 彼の膝に飛び移ろうとしていた
彼は 子猫の頭をやさしく撫でると
「にゃんにゃん おやすみ 俺は彩花さんに大事な話があるからね
もう お前はねんねだよ 」
そう言うと 子猫を籠の中に優しく寝かせ
私の目にまっすぐ視線を当ててきた
あんなことがあった後で どうやって彼と顔を合わせられるだろう
私は 彼の視線を避けていた
「俺 ほんとは もう ここへは来ないつもりだったんだ」
予想していた言葉だったが やはり彼の口から聞くのは辛かった
「そうね その方がいいいわ」
自分の感情を見せないように
なるべく平気に聞こえるように声を選んで答えていた
彼は 私の言葉を無視して続けた
「俺 この写真 好きなんだ」
彼が見ているのは 亜梨沙が7歳の頃 親子で撮った写真だった
近くの公園で撮った何気ない1枚だったが
3人の笑う顔が穏やかで 私も好きな写真だった
「俺 1年ほど前 仕事のことですごく悩んだ時期 あったんだ
初めての主演ドラマの視聴率が思ったほど 伸びなくて
あることないこといろいろ言われて かなり叩かれた
まぁ 俺的にもいろいろ思うことはあったけど
懸命に役作りにも取り組んだんだ
でもさ やっぱりいろいろ言われた
そこから がむしゃらに頑張った
睡眠時間なんて 2,3時間ってことも普通だったし
休みもほとんどなかった
焦ってたんだよね 結果を出さなきゃって
でも 結果はさんざんだった
次のドラマも視聴率は 伸びなかった
俺 向いてないのかな この仕事 もう辞めようかな
本気でそう思ったこともあったんだ」
彼がこんな話をするのは 初めてだった
彼は 話を続けた
「そんなとき 1通の匿名のファンレターが来てさ
俺のドラマで元気付けられたって 書いてあったんだ
すごく感動したシーンがあって
それが どんなに素晴らしく どんなに自分を励ましてくれたか
5,6ページの便箋にびっしり書いてあった
そのシーンって 別にドラマのストーリと関係ないような
誰も目に留めないような普通の場面なんだぜ
でもさ 実は 俺 そのシーン2回くらい撮り直したんだ
自分の演技に 納得できなくてさ
そのとき 俺 思ったんだ
一生懸命やってることは 誰かに伝わる
例え 大勢の人に 認めてもらえなくても
たった一人の人を励ますことができたってことが
心から 嬉しいって 感じられた」
「目に見えないものを信じよう」
「俺 そのとき そう思えたんだ
視聴率なんて 目に見えるものだけに 縛られてちゃだめだ」
彼は私をまっすぐに見た
彩花さんが 毎日 一生懸命頑張ってることが
2人の笑顔の元になってるんだと 俺は思う
彩花さんが そばにいる人を笑顔にしてるんだよ」
彼はそう言うと 写真を元の場所に戻した
「俺の仕事や 会社や店で働いている人
大きな仕事に見えるかもしれないけど
彩花さんのしてきたことだって 変わらない
大切なことだろ 」
「これだけは 伝えたいと思ってた 」
彼は 穏やかに言い終わった
「最後に お願いがあるんだ 子猫の面倒を見てやって」
私は黙ってうなずいた
彼は 寝ている子猫の頬に唇をそっと押し付けて
「バイバイ にゃんにゃん 元気でね」
と 小さな声で言った
子猫は何も知らず 眠っていた
「あの日のこと 最初は めちゃめちゃ腹がたったんだ
3日くらいはね・・・ だろ?」
彼は 無理に笑ったようにみえた
「でも 今考えると 俺 あんな彩花さんだから
好きなのかもしんねぇ」
ちょっと さびしそうな顔でそう言うと 彼はドアを開けて出て行った
(つづく)
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コメント
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たしかに私たちにとっては亀ちゃんを見れるだけでシアワセだけど、そうじゃない人の心にまで響かせるのは大変ですよね。この和也のセリフがほんとに亀ちゃんが言っているようで、切なくなるんだけど、でも、誰もみてないような仕事=主婦業 ってとこで、彩香さんを元気づけてるところが、自分も励まされてる気がして、癒されました。 前の回で、彩香さんと何にも起こらなかったからよかったんだな~って思いました。でもまだどうなるかわからないですね♪
なるちゃんコメントありがとう
実は 実際 私が書きたいと思っているものなの
亀梨君に伝えたいの
2つのドラマでいろいろ言われてはいるけど
私は 亀梨君の演技が好きだし
役者 亀梨君に嵌っている
私が ファンになったのは
ブログのタイトルにもあるようにサプリが大きなきっかけだし
ひと恋の弘人の演技も素晴らしいと思ってる
世間が何と言おうと 私はこの2つのドラマが好きだし
亀梨君もそうであって欲しい
自分を信じて揺るがないで欲しい
視聴率みたいなものに負けず
自分の納得できる演技をしてくれるだけでいい
次のドラマも 本当のことを言えば とても不安になる
いろいろ言われて 彼が傷つかないか心配になる
でも 一生懸命やれば 誰かは見ている
伝わる人には伝わる
視聴率なんかより もっと目に見えない大切なもの
それを信じて がんばってほしいと思ってる
そういう 思いをこめて この物語を書いています
誰も気付かないようなシーン=主婦業
KAZUYAの言葉で私自身も癒してもらっています
自分で分かってるんだけど
だれかに言葉で言って欲しいのよね
いつも コメントありがとう
次回が 最終話になります
なるちゃんに 受け取ってもらえるよう
頑張って書きますね
彼の抱えていた辛い思いが
ダイレクトに心に響いて・・・。
でも心が少し軽くなった気がします。
「1ポンドの福音」私は原作も読みました。
少しでも亀ちゃんのやることを知りたかったから
だから原作と比べてどうこう言うつもりも
全くなくて、どのエピソードをやるのかな、
なんてひとり楽しく想像してます。
まみちんコメントありがとう
ほっとしました
切なくて 苦しいとコメントしてくれてたので
まみちんを苦しめていないかと気になっていたの
私のお話で誰かが苦しくなるなんて辛い
あたたかい気持ちになってもらえるよう
頑張って 最終話書きます
次のドラマ 私は 原作を読んでいません
ドラマがどんな状況になろうとも楽しもうと思っています
それが 彼が望んでいることだと思うから
亀梨君 今までのドラマで辛い思いをしたと思う
でも そんなことで負けてしまう彼ではないと思うし
私も そんなことに左右されない強い気持ちで
見守りたいと思っています
まみちん 一緒に楽しもうね
応援しようね
なんだか私はいつも亀ちゃんを見てひゃ~ひゃ~言ってるだけで、亀ちゃんの心に抱えてるだろう感情は見てこなかったな。
ananちゃんの小説を読んで初めて気付いた。
ただの亀ちゃんファンとしては、視聴率なんてくだらないものに振り回されて欲しくない気持ちがあったけど、彼にしてみたらそう簡単に割り切れるものじゃなかったんだよね。
辛い思い、してたんだよね。
今度のドラマ、私も原作は読んでません。
オリジナルのストーリーとして楽しもうかなと思って。
ここにきて、益々応援したい気持ちが大きくなってきちゃった。
最終話、楽しみにしてるね。
視聴率
チョッと辛口の友人に
今度の亀梨のドラマ視聴率どうかしらね?
そんなには高くはないかもしれない...けど、
いいドラマになると思うよ!
でも、視聴率悪いと次から使ってもらえないよね?
そんなこと解ってるよ!
でも、欲目でなく、天性の何かを持った子だって!
見る人が見れば、絶対に解るのよ!
だから...
これが、悪酔いの原因かも(笑)
熱くなって泣きそうになった。
桜姫ちゃんコメントありがとう
単なる想像なんだけど
亀梨君の内面
こんなときもあったんじゃないかなと
思ったりしたの
でも きっと 彼のことだから
乗り越えていくだろうと
信じてこのように書きました
桜姫ちゃん 「1ポンド」
一緒に 応援しようね
アコちゃんコメントありがとう
私もそんな状態だったら
きっと たくさん飲んじゃったと思うわ
視聴率自体 問題じゃないのよ
次のチャンスが遠のくかも知れないというのが
怖いの
でも どんなこと 辛いことも
いつか チャンスに繋がると信じたい
それに まだ ドラマは始まってもいないんだもの
とにかく 楽しもうねぇ
きっと 彼もそれを望んでいるはずだもの
心配なんてして欲しくないよね
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