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乗馬モニターも終わったし
何が忙しいってこともないんだけど
日常に忙殺されていて・・・





<俺俺> 
読み終わっていたんだけど

う〜ん
難しい・・・

これ映画にするって どんな感じになるんだろう

星野智幸さんの作品って
独特の世界観

<毒身温泉>っていう小説も読んでみたけど
やっぱり う〜ん 難しい

この人は
<自分>というものを分析するのが
好きなんだろな



<俺俺>

小説の前半は 
なかなかテンポよく
展開も面白かった


俺は誰からも理解されない
日々の暮らしになんとなく不満を持っていた<俺>(均)は
オレオレ詐欺をして ちょっと別人になってやろうという
軽い気持ちのいたずらから
ほんとに その本人の<俺>(大樹)になってしまった

元の<俺>(均)に戻ろうとしたが
もうそこにはもう<俺>(均)が存在していた

そこへ また<俺>(ナオ)が現われる

そうして 3人は
<俺山>を作ることになった
俺山は 理解し合える俺たちだけの集まりだ
他の人になんか分かってもらえなくても
<俺>らは 分かり合える

しかし 
それは 長くは続かない
<俺>が異常に増殖してきたからだ


<俺>というやつの内面を深く探っていくと
全く反対の考えの<俺>もいることに気づく
今まで 理解しがたい行動をしていると思っていたいた同僚(田嶋)さえ
<俺>だということになる

そうなると
周りのすべての人間が<俺>だとも言える

この辺から 少しくどい感じがしてくる

そうして めいっぱい増えた<俺>は
<俺>の中に 許し難い<俺>を見つけ
お互いを削除し合い始める


お話がどんどん暗い淵に追い込まれていくようで
苦しくなってくる

最後は 理解しがたい展開になってきて
続きを読むのが 辛い
締めくくりは 新しい物語の始まりのようになっていた


そうして 気がつけば
僕らは消えていた
誰もが僕ではなく
ただの自分になっていた
僕と他の人とは 違う人間だった

もう 誰かを自分のことのように分かることはないんだなあ
と感傷的になった

相手を自分のことのようにわかろうとし続けていれば
たまにはわかるのだ
その程度でいいのだ
すべて同じ自分であるがゆえに
自分が消えてしまうことのほうが
ずっと恐ろしかったはずじゃないか


この部分が 作者の伝えたかったことなのだろうか

分かって欲しいけど
すべてが分かり合えないから
共存していくことができる

人間というものの複雑さ


同じ人間に焦点を当てていても
三木さんとは 全く作風が違う


星野智幸さんの小説は
あくまで原作ってことで
映画は 三木ワールドになるって言ってたけど

この原作を
三木監督がどう料理してくるのか
すごく楽しみだけど
ちょっぴり不安

私が大好きな
ユルフワな感じ
温かくじんわり心に沁みる笑い

期待していいよね





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